【使用アイテム】
・タミヤ モデリングブラシPROII 面相筆 細(No.174 / 品番87174):Amazonで見る
面相筆は化繊で充分——正直、自分もそう思っていた。安いしコシがあって扱いやすいし、初心者向けの道具記事でもまず化繊を薦めている。
それでも「天然毛は何がそんなに違うのか」が気になって、タミヤのモデリングブラシPROIIを使ってみた。結論から言うと、今はこの筆1本で1/35フィギュアの顔の塗装が完結している。
この記事は「化繊で充分だと思っているけれど、天然毛がちょっと気になっている人」に向けて書いた。
モデリングブラシPROII 面相筆 細とは
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.174(品番87174)、価格1,430円(税込)。
高級原毛として知られるコリンスキーセーブル(イタチの一種)を使った天然毛の面相筆で、国内の熟練職人が仕上げている。穂先のまとまりの良さ、程よいコシ、塗料の含みの良さが公式にうたわれている特徴。グリップはパールホワイト塗装の中太タイプ。
用途としては1/35・1/48のミリタリーフィギュアや飛行機のコクピットなど、細部の塗装が想定されている。
化繊筆(HGII)と何が違うのか
比較しやすいのが、同じタミヤの「モデリングブラシHGII 面相筆 細」(品番87218、660円・税込)。こちらはPBTという化学繊維の毛を使っている。
| HGII 面相筆 細 | PROII 面相筆 細 | |
|---|---|---|
| 毛 | PBT(化学繊維) | コリンスキーセーブル(天然毛) |
| 価格 | 660円(税込) | 1,430円(税込) |
価格差はおよそ2倍。スペックを眺めているだけだと「毛の種類が違うだけ」に見えるので、この差額をどう考えるかが購入を迷うポイントになると思う。
実際に使って感じた3つの違い
①水分の含みが良く、コントロールしやすい
一番はっきり違いを感じたのがここ。穂に含ませられる水分の量が多く、しかも一度にドバっと出てしまわない。塗料を薄めて使う場面でも筆先の状態が安定しているので、「思ったより水っぽくて滲んだ」という失敗が減った。
②化繊より色乗りが良く感じる
同じ塗料を同じくらいに薄めても、PROIIの方が発色が素直に出る印象がある。数値で測ったわけではないので完全に感覚の話だが、塗り重ねの回数が減ったのは実感としてある。
③この1本で1/35フィギュアの顔が塗り終わる
穂先が精密にまとまるので、目や口のような細かい部分まで筆を持ち替えずに塗れる。以前は細部用にもう1本用意していたが、今は顔の塗装がこの筆だけで完結している。作業のテンポという意味では、ここが一番大きい変化かもしれない。
化繊で充分な人/天然毛を試す価値がある人
正直に言うと、化繊筆でも十分きれいに塗れる。これから塗装を始める人や、面相筆をまず1本持っておきたい人には、価格も含めて化繊のHGIIで問題ないと思う。
一方で、次のような人は天然毛を試す価値がある。
- 1/35や1/48のフィギュアの顔を塗る機会が多い
- 薄めた塗料のコントロールに苦労している
- 細部用に何本も筆を持ち替えるのが煩わしい
まとめ
コリンスキーセーブルの面相筆は、化繊筆の上位互換というより「水分を多く含んで、それを細く長くコントロールできる筆」だと感じている。
フィギュアの顔のように、狭い面積で何色も塗り分ける作業をする人ほど、この差が効いてくるはず。